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殺人罪とは?

殺人の犯罪

殺人とは、殺意を持って人の生命を奪う行為です。

@殺人罪

殺人は多くの国で犯罪として規定されており、殺人をした場合には殺人罪に問わます。 しかし、細かなところでは各国で扱いが異なる部分があり、他人を殺しても条件を満たした場合は 殺人罪に該当しないということもあります。
日本においても過去に「敵討」と言う私的な制裁手段 として復讐を行う習慣がありましたが、近代になり明治政府のもと司法制度の整備が行われ 敵討禁止令を発布したことにより敵討は禁止になり敵討を行った場合には犯罪として扱われるよう になりました。

殺人罪に執行猶予はある?

殺人罪のような重い罪でも、執行猶予がつくことはあるのでしょうか?

執行猶予とは、判決で宣告された刑の執行までに一定期間の猶予を設け、その期間に罪を犯さず過ごした場合は宣告された刑が効力を失う、という制度のことです。
ただし、執行猶予期間中に罪を犯した場合は、執行猶予付きの有罪判決を受けたときの刑罰と、新たな罪に対する刑罰を合わせて科せられることになります。

執行猶予は、下記の条件を満たす場合にのみ付けることが可能です。

  • 刑を言い渡されるものに前科がないこと
  • 3年以下の懲役・禁錮又は50万円以下の罰金が言い渡されるとき
本頁でも触れていますが、殺人は刑法199条で少なくとも5年以上の懲役が科せられると決まっています。
そのため、一見執行猶予の対象とはならないように見えます。
しかし、裁判において、刑を減軽することができる場合があり、それにより刑期が短くなることで、執行猶予を付けることが可能になります。

【刑が軽減される場合】
  • 捜査機関に発覚する前に自首をした(刑法第42条1項)
  • 心神耗弱が認められた(刑法第39条)
  • 情状酌量の余地がある(刑法第66条)
ただし、殺人は基本的に量刑も重く、執行猶予が付くのは余程の事情がある場合に限られます。

各国の殺人の件数

2002年のICPOの調査では、日本では年1,871件の殺人が発生しており、人口10万人あたりの発生率では 1.10件とされ、先進国の中ではアイルランドと並んで最も低いそうです。
その他、米国では5.61件、英国では18.51件、ドイツでは3.08件、イタリアでは3.75件、フランスでは3.64件、 スウェーデンでは1.87件、オーストラリアでは3.62件、スイスでは18.45件、ロシアでは22.43件だったそうです。
この統計を見るかぎりでは日本の殺人発生率はすごく低いものだと感じますが、一説では日本の殺人発生率は、 殺人発生率の増加を恐れる警察が不審な死であっても解剖に回さず自殺や事故にしたがるため、殺人が見逃された 結果であるという説もあるそうです。もしこの説が本当なら日本の殺人発生率はもっと増えるということなので 偏った考えで日本は世界に比べると殺人事件は少なくてとても安全な国なので大丈夫だという考えは持たない方が いいかも知れません。
そのためにも防犯意識は常に持っておいた方が良いでしょう。

説明

@刑法199条(殺人罪)
人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。