刑法の犯罪名一覧

犯罪を知ることも一つの防犯ですのでご紹介します。

刑法は、それぞれの法令が何らかの利益を守るために定められています。

法律で守られるこれらの利益を「法益」と呼び、刑法は法益の持ち主(帰属主体)により大きく3種類に分類されます。

刑法における犯罪名の一覧

個人的法益に対する罪

法益の持ち主が個人である刑法の一覧です。
その中でも、個人が持っているどんな権利を保護する法令であるかによって、さらに細かく分類されます。
  • 生命に対する罪
  • 殺人罪・予備罪
  • 自殺関与・同意殺人罪・未遂罪
  • 堕胎罪
  • 遺棄罪
  • 過失致死罪・業務上過失致死傷罪
  • 危険運転致死傷罪
  • 身体に対する罪
  • 傷害罪
  • 暴行罪凶器準備集合罪
  • 過失傷害罪
  • 自由に対する罪
  • 脅迫罪強要罪
  • 人質による強要行為等の処罰に関する法律
  • 暴力行為等処罰に関する法律
  • 逮捕・監禁罪
  • 略取・誘拐罪
  • 性的自由に対する罪
  • 強姦罪・強制わいせつ罪
  • 秘密に対する罪
  • 信書開封罪・秘密漏示罪
  • 名誉に対する罪
  • 名誉毀損罪・侮辱罪
  • 信用及び業務に対する罪
  • 信用毀損罪
  • 業務妨害罪
  • 審判妨害罪
  • 電子計算機損壊等業務妨害罪
  • ※財産に対する罪
  • 住居侵入罪・不退去罪
  • 窃盗罪
  • 不動産侵奪罪
  • 知的財産権侵害罪(特許法、著作権法など)
  • 強盗罪
  • 航空機の強取等の処罰に関する法律(ハイジャック防止法)
  • 詐欺罪
  • 恐喝罪
  • 横領罪・業務上横領罪
  • 背任罪・特別背任罪
  • 盗品等関与罪(贓物罪)
  • 文書毀棄罪・建造物等損壊罪
  • ・器物損壊罪
  • ※財産犯については、個別財産に対する罪と全体財産に対する罪,領得罪と毀棄罪とに分類するのが通常だそうです。

社会的法益に対する罪

法益の持ち主が社会である刑法の一覧です。 健全な社会生活や、公衆の安全を脅かす罪がこちらに該当します。
  • 社会・公共の平穏に対する罪
  • 騒乱罪・多衆不解散罪
  • 放火及び失火の罪
  • 爆発物取締罰則・火炎びんの使用等の処罰に関する法律
  • 出水及び水利に関する罪
  • 往来を妨害する罪
  • 取引の平穏に対する罪
  • 通貨偽造罪
  • 有価証券偽造罪
  • 支払用カード電磁的記録不正作出等罪
  • 文書偽造罪
  • 印章偽造罪
  • 公衆の健康に対する罪
  • あへん煙に関する罪
  • あへん法・麻薬及び向精神薬取締法・覚せい剤取締法・大麻取締法
  • 毒物及び劇物取締法
  • 飲料水に関する罪
  • 人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律
  • 善良な風俗に対する罪
  • 公然わいせつ罪・わいせつ物頒布等罪(わいせつ物陳列罪)
  • 淫行勧誘罪
  • 売春防止法
  • 重婚罪
  • 賭博罪
  • 礼拝所不敬罪・墳墓発掘罪・死体損壊罪
  • 軽犯罪法

国家的法益に対する罪

法益の持ち主が国家である刑法の一覧です。 国家の存立を脅かそうとする罪、公務を妨げる罪などがこちらに該当します。
  • 国家の存立に対する罪
  • 内乱罪
  • 外患罪
  • 破壊活動防止法
  • 国家の作用に対する罪
  • 公務執行妨害罪
  • 逃走罪
  • 犯人蔵匿罪・証拠隠滅罪
  • 偽証罪
  • 虚偽告訴罪(誣告罪)
  • 公務員職権濫用罪
  • 賄賂罪
  • 外国又は国交機能に対する罪
  • 外国国章損壊罪
  • 私戦予備・陰謀罪
  • 中立命令違反罪
などがあります。